今月 読んでおきたい本 | ||
日経マネーと正直FPが考え抜いた! 迷わない新NISA投資術 [ 菱田 雅生 ] | 1冊でまるわかり 50歳からの新NISA活用法 (PHPビジネス新書) [ 中野 晴啓 ] | はじめての人のための3000円投資生活 新NISA完全対応版 [ 横山光昭 ] |
来春から娘も大学を卒業し(予定) 一人暮らしの仕送りも終了する 貯金無し アラフィフ主婦です。また新たな使い道もあるでしょうが 月3万円ぐらいは 老後の資金に回せるのかなと 考えています。
その分NISAやiDeCoに挑戦しようと思っています。
以前 従来のNISAについては お話したことがありましたが zerostart-syufu.hatenablog.com 気になるのは新NISA。2024年1月1日からいよいよ始まる新NISAについて学んでみました。
まずは 基本的な項目を確認
新NISAについて 2024.1.1開始
新NISAの基本項目
新NISA |
つみたて投資枠 |
成長投資枠 |
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---|---|---|---|---|
年間投資枠 |
120万円 |
240万円 |
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非課税保有期間 |
無期限 |
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非課税保有限度額(総枠) |
1800万円(うち、成長投資枠は1200万円) |
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口座開設期間 |
恒久化(開設期限なし) |
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投資対象商品 |
金融庁の基準を満たし、長期の積立・分散投資に適した投資信託 |
上場株式・投資信託等(毎月は除く) |
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対象年齢 |
18歳以上 |
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投資方法 |
積立投資のみ |
一括・積立投資 |
||
売却枠の再利用 |
可能 |
|||
その他 |
つみたて投資枠と成長投資枠の併用は可能 |
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また 非課税保有期間が無期限となったため いつ売却しても 売却益や配当金は非課税になります。今まで 投資自体が 扱いにくいといった印象がありましたが これにより より身近な資産運用の一つになってきたように感じます。
従来のNISAと 新NISAの 違いとは?
従来のNISAと 2024年から始まる新NISA 具体的にはどんな違いがあるのでしょうか。
下の図でもわかるように 年間投資枠についてだいぶ枠が広がりました。さらに 非課税保有限度額も合計で1800万円となりました(ただし 成長投資枠の上限は1200万円まで)。そして 従来のNISAは一度売却するとその投資枠を再度利用することはできませんでしたが、新NISAでは 投資枠の再度の利用が可能となりました。これらが 大きな違いなようです。
新旧 |
新NISA |
従来のNISA |
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---|---|---|---|---|---|---|
方法 |
つみたて投資枠 |
成長投資枠 |
つみたてNISA |
一般NISA |
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年間投資枠 |
120万円 |
240万円 |
40万円 |
120万円 |
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非課税保有期間 |
無制限 |
20年間 |
5年間 |
|||
口座開設期間 |
2024年から恒久化 |
2023年まで |
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非課税保有限度額 |
1800万円(うち成長投資枠は上限1200万円まで) |
800万円 |
600万円 |
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投資対象商品 |
金融庁の基準を満たした投資信託 |
上場株式・投資信託など(毎月分配型などは除く) |
金融庁の基準を満たした投資信託 |
上場株式・投資信託 など |
||
対象年齢 |
18歳以上 |
18歳以上 |
||||
投資方法 |
積立 |
一括・積立 |
積立 |
一括・積立 |
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売却枠の再利用 |
可能 |
不可 |
||||
制度の併用 |
可能 |
不可 |
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新NISAのメリットとデメリット
しかし 新しい制度であれど 必ず メリットもあればデメリットもあります。きちんと頭に入れておきたい 部分もあります。
メリット
前述でも 述べた通り 大きな魅力は 年間投資枠と非課税保有限度額の拡大でしょう。比較的 平均的な個人であれば 限度額等は十分な額ではないのでしょうか。
そして 大きなメリットは 売却枠の再利用が可能という事です。
従来のNISAは NISAで非課税投資枠を利用した場合 その商品を売却しても 枠は元に戻りませんでした。例えば 今まで 一般NISAを600万上限だったうち 600万満額利用していたとします。 そのうち400万円を売却しても 一度利用した400万円の枠は再度利用することはできないので 残りの200万円のみ継続して利用。それ以上の非課税枠を利用することはできませんでした。
これが 新NISAに移行すると 成長投資枠の1200万円上限のうち 1200万円満額利用していたと仮定し そのうちの 800万円分を売却したとします。そうすると 今までは再度 枠を利用できなかったのが 再利用できるようになったので 再び800万円分の 新規購入分について 非課税枠を利用することができるようになるのです。(ただし、年間投資枠があるのですぐに利用できるのは240万円までになりますが)
そのほか 口座開設が 恒久化、非課税保有期間が無期限化したことで 今までのように 期限の縛りがなくなりました。したがって 投資を長期的に考えることができ 将来に より有効な運用に挑戦できるようになりました。
デメリット
- 18歳以上の成年しか利用できない
- 成長投資枠では購入できない商品がある
- 従来のNISA保有商品を新NISAの投資枠に移管できない
今までは 0歳から17歳まで利用できる ジュニアNISAがありました。こちらも2023年で終了となるので 子ども名義のNISAでの資産運用はできなくなりました。
また 従来のNISAから新NISAに移管することはできません。一般NISAの非課税保有期間は5年、つみたてNISAの非課税保有期間は20年ですので この期限を過ぎると 税金がかかる課税口座に移管されることになります。
以上が 基本的な新NISAについての内容です。以前との違いが理解できたのではないのでしょうか。次回は具体的に どんなふうに 新NISAを始めればよいのか?考えてみたいと思います。